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やさしい雨09

それから程なく、
本のタイトルが判明した。


『優しい時間のつくりかた』


カフェなんてひと言も入ってない…。

先生の目が
なんで、こんな特徴あるタイトルを忘れるんだ…
って言ってる気がする。

「さ、行くぞ。」

手にしていた本を置き
部屋を出ていく先生。

「なんだよ!勝手だな(怒)
 もう、来んなよ!!!」

先生の背中に叫ぶ田辺さん。

「あ、あの。ありがとうございました!」

ぺこりとお辞儀をして
先生の後を追い駆けようとした時

「ちょっと待って!」

田辺さんに呼び止められた。

先生が行っちゃうっっ!

突然訪れた幸せな偶然を
このまま終わらせたくないと焦る私に

「ねぇ、君って恭の何?恋人?」

耳を疑うような質問が飛んできた。




「ち、違いますっっ!!!」
 ただの、生徒です!」

「だよねー。」

そう、簡単に納得されると…(涙)

「でも…」

でも?

「恭が人の世話を焼くとこなんて
 軽く10年は見てないんだよねぇ。」

「え?」

「あ、俺と恭ね、ここの同期生なの。
 くされ縁てヤツ。」

「うそっっ!!!てっきり…」

その先を言いかけて、ハッと口をつぐむ。

「年下だと思ったんでしょ?童顔だから。」

田辺さんの顔がみるみる曇っていった。

「あの…。あの…。ごめんなさいっっ!!!」

さっきの先生との会話で
田辺さんが童顔を気にしてるってわかってたのに…

申し訳なくって顔があげられない。

ここに来てから散々迷惑かけたうえに、
傷つけるようなことを言う私ってサイテー!!!

あ、ダメ…。

泣きそう…。


「ぷぷぷ」

ん?

「ぷーーー!!!」

んんん???

田辺さんが笑ってる!?

しかも、お腹を抱えて。

「桃ちゃん、かわいすぎ!
 気にしてないから、顔あげて。」

なに?

どうして笑ってるの?

「いるんだね、まだ。こんな純粋なコが。
 恭じゃなくても気になるわ、これは」

訳がわからなくて、ぽかんとしてる私に

「ねぇ、恭はやめて、俺と付き合わない?」

目線をしっかり合わせてそう言った。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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