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重なる心 すれ違う思い24

ショッピングモールに着いて
まずランチをすることにしたけど、
土曜日のお昼時、どこもすっごい混んでいる。

「うーーーん。これじゃ、尋問どころじゃないなぁ。」

どの店も列を作っているレストラン街を歩きながら、
眉間にしわを寄せる愛未。

尋問…。

思わず、
どこも空いてませんように!
と心の中でお祈りをした。

その時、

「ああ、ここにもあったんだ。」

と、愛未がスタスタ入って行った場所は…

「う、うなぎやっ!?」

しかも、高そうなっっ!

「ち、ちょっと、待ってよ、愛未!
 私、お金がっっ!!!」

急いで愛未を追いかけて中に入ると

「いらっしゃいませ。どうぞこちらに。」

と、和服を着た店員さんに案内され、
もはや逃げられない状況に…。

店内では、
いかにもお金持ちっていう上品な方々が
静かに静かに食事を楽しんでいて、
なんとも場違いな自分に顔が赤くなる。

席に着くと、立派なお座敷で平然とメニューを見ている愛未がいた。

「あ、特上ふたつお願いします。あと、うざくとうまきも。」

かしこまりましたとおじぎをする店員さんの隣で
ぽかんと大口を開けたままのアホ面に

「早く、上がりたまえよ。そこのお嬢さん。」

と手招きをする。

あ、あなたさまは
どこかの社長さまですか?




「ほら、早く食べないと冷めるよ!」

あまりにも立派なお昼ご飯を並べられて
箸を出せずにいる庶民の目の前で
肝吸いをすすりながら、ガツガツうな重を食べる社長。

「お金はいいんだって。私がいるから。」

「だって、そんなの悪いし…。」

確かに愛未のところは両親ともお医者様で
お金持ちなのは知ってるけど、
バイトもしていない大学生が持てるお金なんて…。

「言ってなかったけど、私、株やっててさ、
 これ、預金残高。」

と、おもむろに通帳を広げて見せた。

いちじゅうひゃくせんまん…

ゼロが多すぎて、わかんないっっ!!!

「あと、車も持ってる。ベンツを2台。」

免許取ったのは知ってたけど、おベンツ2台っっ!!!

愛未、いつも車欲しいって言ってなかったー?

「ああ、それは、もっと欲しいって意味。」

あ…そうですか…。

10年以上も近くにいて、知らない愛未がそこにいた。

「人間なんてこんなもんよ。
 大小さまざまな嘘もつくし、隠し事もする。」

え?

「だから、嘘をついても桃は桃。
 お金を腐るほど持ってても私は私。
 何も変わらない。
 わかった?」

ニヤッと笑いながら
うまきをひと切れ
開いたままの私の口に放り込む。

「んーーー。おぃひぃーーー!!!」

思わず笑顔になる。

「でしょ?だって、ここ私の店だもん。」

え!?

ほ、ほんとに社長だったのーーー!?

―「お金はいいんだって。私がいるから。」―
ってそういう意味!?




愛未の隠し事は計り知れない…。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>




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