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若葉のころ19

「じゃあ、母さん。
 桃ちゃん送ってから直接バイトに行くから。」

「わかったわ。
 桃ちゃん、今日は驚かせてごめんなさいね。」

「いえ…」

正直、驚くことばかりだった。

さっきこの玄関をくぐった時の呑気な自分が恥ずかしい。

「あの…」

何か言葉をかけたいと思っても
口下手な私に言えることといったら

「お母さん、ごちそうさまでした。
 どの料理もすごくおいしかったです。」

こんなことぐらいで…。


「ありがとう、桃ちゃん。
 もしよかったら…
 また遊びにきてくれるかしら?」

「はい。」

必ず…。




行きとは逆に流れる風景…。

優太くんも
私も
言葉少なに、電車の揺れに身を任せていた。


人の運命も
電車に乗って前の駅に戻れたらいいのに…。

幸せに笑い合っていたあの駅に…。

涙がこぼれそうになり
目を閉じた。




「じゃあ、ここで。」

電車を降りてそう言った私に
優太くんは首をかしげた。

「どうして?送っていくよ。」

「大丈夫。お母さんのとこ寄って帰るから。
 それに、バイト先そこでしょ。」

と、笑いながら目の前の居酒屋を指さした。

「そうなんだけど…。」

かなり不服そうな優太くん。

さっさと行かないとついて来ちゃいそうな雰囲気で…

「じゃあね!また明日。」

と駆け出そうとした瞬間、
ぐいっと強い力で腕を掴まれた。

「!?」

「守るから。」

「え?」

「守るよ、桃ちゃんを。」

「優太くん?」

「桃ちゃんに会った時、美優の生まれ変わりだと思った。
 美優を守れなかった僕をもう一度試してるんだと…。
 だから美優の分まで…
 いやそれ以上に君を守りたいんだ。」

掴まれた腕が熱い。


結局、優太くんは
店まで私を送り、バイトに向かった。




優太くんが私に向ける優しさは
美優ちゃんに向けられるはずのものだった…。


ほんの少し
寂しいのはなぜなんだろう。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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わ~、どうなっちゃてるの~!
優太くんと美優ちゃんは双子で、そんでもって桃ちゃんもそっくり…ってことは、3つ子だったりして~Σ(゚Д゚ノ)ノ おおぉぉぉぉ~!
どんな運命があるのかドキドキですぅぅぅ。
Happy end だといいな~って、まだまだ続きますよね。
私は書くのも読むのも大好きなので楽しみが増えました。ヨロシクね♪ヽ(*⌒o⌒)
by: さらら * 2010/05/19 09:51 * URL [ 編集] | TOP↑

Re: わ~、どうなっちゃてるの~!>さららさま
> 優太くんと美優ちゃんは双子で、そんでもって桃ちゃんもそっくり…ってことは、3つ子だったりして~Σ(゚Д゚ノ)ノ おおぉぉぉぉ~!
え~~~~~っと…
そこまではないです(汗)

> どんな運命があるのかドキドキですぅぅぅ。
3つ子ほどの運命はないかも…(滝汗)

> Happy end だといいな~って、まだまだ続きますよね。
必ずそうします!
物語でも映像でもハッピーエンドが好きなんで(笑)

> 私は書くのも読むのも大好きなので楽しみが増えました。ヨロシクね♪ヽ(*⌒o⌒)
そう言っていただけると励みになります!
私もさららさんのお話を読むのが日課になりました(爆)
by: OH林檎 * 2010/05/19 12:50 * URL [ 編集] | TOP↑
















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