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若葉のころ10

「あのね。私が悪いの、遅刻したんだから。」

無表情になった優太くんを目の前にして
すっごく焦ってる私…。

「次はちゃんと遅れないように行くから。それに…」

「それに、なに?」

今まで聞いたことない低く抑えた声。

しまった…。

ぎゅっと唇を噛む…。

「聞かせてよ。それに、なんなの?」

「そ、それに…
 あの人、そんなに悪い人じゃないと思う。」

「はぁーーーー!?桃、頭おかしくなったんじゃないの?
 生徒に向かっておまえらなんかどうでもいいっていう男の
 どこがいいヤツなのよーーーー!」

愛未、煽らないで!

「たしかに、見た目はいいけど、人としてサイテーだよ!
 なに?桃。ああいう冷徹メガネが好みなわけ?」

「そう…なの?」

「違う!そうじゃなくって!!!
 あの、ほら!なんだかんだ言って授業は丁寧で分かりやすかったし、
 口で言うほどいいかげんな感じじゃないのかもって…。」

「まぁねー。授業の内容が良かったことは認めるわ。」

「ね?そうでしょ?
 もう忘れよっっ!優太くんもご飯まだなんでしょ?」

「う…ん。」

「早くしないとお昼休み終わっちゃうよ!」

優太くんは納得してない様子だったけど、
それには気付かないフリをして
出来るだけ明るく話しかけた。

今すぐにでも泣きたかったけど、
ご飯をいっぱいいっぱい食べた。




私だって、ヒドイこと言われたんだと思う。

愛未みたいに怒ってもいいのかも知れない。

でも、
あの人が悪い人とはどうしても思えない。

思いたくない。


だって、


私の涙をぬぐったてのひらは


とっても温かかったから…。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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