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出会いはサイテー、サイアクで…3

やっぱりというか、
案の定というか、
愛未と別れてすぐに
…迷子になった。


どうして学校っていうのは
こうも似たような建物ばっかりなんだろう!


背表紙が全体の見取り図になっている
学校案内とにらめっこをしながら、
自分の残念さは棚に上げてしまう。

統一感のあり過ぎる学校は
小さい頃流行った巨大迷路級に難解だった。


「やだ、ホントにわかんない…。」


入学早々、迷子→遅刻
という図式が頭に浮かび、
気持ちだけが焦る。

とりあえず、動かないよりは良いかもと、
歩いてはみるものの…、


「ここ、さっき来たよ…。」


建物に入ると、
さすがに違うとわかってガックリ肩を落とす。


「もぉ、ダメかも…。」


気持ちのほとんどが折れかけた時、
視線の先に人影が見えた。

足早にどこかに向かっている。


「そ、そうだ!」


―わかんなかったら人に聞くんだよ―


愛未の言葉を実行するのは
今しかない!

迷子になってから
全然誰とも会わなかった。

これを逃したら、
迷子→遅刻=クラスに馴染めない
って事になっちゃうかも知れない!


私は急いで
人影を追いかけた。




「はぁ…はぁ…」


足早に歩を進める人影に追い付くには、
走るという選択肢しかなく、
苦しい呼吸の中、
あることがスッポリ抜けていた。

それは
人影が人に変わった頃、
ようやく頭の中に戻ってくる。


あ…れ?
制服の下、パンツ…。

って、ことは…


それに気付き、
自分の動きにブレーキをかけた途端、


「ん?僕に何か用?」


同じブレザー、
同じ色のタイ、
でも…


「君も遅刻しそうなの?」


違う性別の“彼”が
振り向いた。




「僕以外にいたんだ。
 入学早々遅刻しちゃう人。」


私に歩み寄りながら、
くすくすと笑う。

きれいな二重に
形の良い眉。

テレビの中で見るアイドルよりも
アイドルらしい整った容姿。


「ふふ。
 もうバックレちゃおっか、ふたりで♪」


サクランボのように艶やかな唇に
人差し指を当て、
きゅっと片目をつぶってみせる。


「あ、あ…あの…」

「ごめん、ごめん!
 怖がらせちゃった?」

「―――…いえ」


俯き、発した声は
自分でも驚くほど小さな擦れた声。

それでも、
やっとの思いで出した声だった。




私は…
男の人が苦手。

特に
同じぐらいの年の男の子が。

たとえ、
相手に悪意が無かったとしても、
側に寄られると身がすくみ、
話しかけられると言葉に詰まる。

そう…、
今みたいに。


「…?」


追いかけるんじゃなかった。

きっと私、
赤くなったり、青くなったり、
ヒドイ顔してる。

しかも、
黙り込んじゃうし…。

困ってる…よね。


上目づかいで、
ほんのちょっとだけ
彼を見た。


「―――!?」


そこに待っていたのは、
陽に透けて
きらきら輝く茶色の髪と
心底心配そうな瞳…。


その瞳は、


大丈夫?


と語っていた。




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