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4000HIT記念03

パパは最近まで大きな病院のお医者さんだった。

ママも違う病院の看護婦さんだった。

だから、とても忙しい。

パパの顔を何日も見ないこともあったし、
参観日も運動会も期待なんかしてなかった。

でも、ある日突然、


「愛未、
パパはママと愛未とお引っ越しをして、
そのお家でお医者さんするよ。
これからはもっと一緒にいられるからね。」


そう…

そう言って、笑った。

少しガサガサした手で私の頭を撫でながら…。




「嘘ばっかじゃん…。
一緒になんか…ぜんぜ…ん……」




止まりかけていた涙が目を覚ます。








「明日の運動会は絶対応援に行くから。」

「今度の参観日は必ず観に行くから。」


期待で思い切り膨らんだ胸は、
何度も何度も空気を抜かれる。

シュゥと哀しい音をたてながら…。

その内、期待する事自体やめてしまった。

期待しなければ、
哀しくなることもない。

チビのモフっとしたぬくもりを抱きしめながら、
自分に言い聞かせてきた。

それでも、やっぱり、
家族の温もりは魅力的で…、
どこかで期待しちゃってたんだと…。




「バカな私…。」




乾いた言葉が
綺麗に整えられた庭に消えていく。

頬の滴は
足元の白い花を静かに濡らした。





「あの…どうして泣いてるの?」




静寂を破ったのは、
弱々しくもなぜだか心地良く感じる声。

不思議と私は驚くことなく、
声のする方に目をやった。

そこには…




「あんた、私より泣いてんじゃん。」




涙で顔をぐじゅぐじゅにした
小さな女の子が立っていた。


<(_ _*)>






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