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誕生日の奇跡129

「おいし…。」

「うん。姉さんの好きな味だね。
 優太、サンキュ。」


コーヒーを挟み、
微笑み合うふたり。


「実家にいた頃は、
 よくコーヒー淹れてくれたわよね。」

「姉さん、味にうるさいから、大変だったよ(笑)」


2年のブランクを感じさせない自然な会話。

このまま、
月香さんの闇も
先輩の涙も
コーヒーの温かさに溶けてしまえばいい…。








「今考えるとね、
 病気がわかった時、
 一番聞いて欲しかったのは海だった…。
 
 でも…、私ね、
 状態がかなり悪くて…、
 例えば余命とか?
 海には隠してもわかっちゃうなぁとかね…。
 
 先生に頼みこんで、
 両親や夫には
 希望を過度に含んだ説明をしてもらってたから、
 だから…言えなかった。」

「どうして!?
 本当の事を聞いても、みんなで支えたさ!」

「だからよ。
 年老いた親や
 仕事と子供の世話で忙しい毎日が待っている夫に
 心を痛めながら支えてもらいたくなかったの。
 私はひとりで大丈夫って、
 妙な自信もあったし。」

「バカだよ、姉さんは。
 言ってくれれば俺だって、
 内緒にすることぐらい…。」

「海、すぐ顔に出るじゃない(笑)
 ババ抜き苦手でしょ?」

「それは子供の時の話だよ!
 今は違う。
 嘘だって…。
 簡単だよ、そんなこと。」


吐き捨てるようにそう言った“弟”を
月香さんは少し淋しそうに見上げた。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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