スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--)
スポンサー広告

誕生日の奇跡128

「あなたの手紙、嬉しかったわ。
 私にとってこの手紙は
 暗闇に射す一筋の光…。」

「え!?」


あまりにも高みへ押し上げられてしまった
薄桃色の手紙。

中身は
ホントにホントにフツーの事しか書いてない、
ただの手紙…。

なのにどうして…?


「海と会わなかった2年は…闇。
 私は真っ黒い闇の中で必死にもがいてた。
 夫は支えようとしてくれたし、
 子供は無条件で愛し求めてくれる。
 でも、一見幸せそうな生活は
 私の不安をどんどん色濃くさせたの。」

「姉さん…。」


先輩が小さな肩に手を置く。

月香さんはその手をぎゅっと握った。


「海とはね、そんなにべったりじゃなかったのよ。
 この子は高校の時からひとり暮らしをしてたし、
 私も就職して、結婚して、自分の道を歩いてたから。
 それでも…、繋がってるのよね、心のどこかが。
 根っこのところで強く、深く…。

 例えば、私が恋人…、あ、今の夫ね、
 その彼とケンカするでしょ?
 もう、別れる―――っ!て泣いて帰るの。
 そうすると、
 そんな時に限って海から電話があったりして。
 姉さん、元気?なんて、空気読めない事言うのよ(笑)
 で、元気な訳ないじゃん!!!って、
 結局、全部話しちゃうの。
 彼の悪口もぜーーーんぶ!
 海、何も言わず聞いてくれたよね?」

「言いたくても言えなかったんだ。
 口挟む間もないぐらい凄かったから、勢いが(笑)」

「//////」




きょうだいがいるって、いいな。


2人のやり取りを見ていて、
とても羨ましくなった。

それと同時に
そんな相手を亡くした
優太くんの悲しみを想った…。


今、このふたりを
どんな想いで見てるんだろう…。


チラリとカウンターの方へ目を向けると、
さっきまで愛未の横に座っていた優太くんの姿が
キッチンの中に…。

程なく、
店内に香ばしさが漂う。




「どうぞ。」


優太くんは3人分のコーヒーを置き、
すぐにその場を離れた。

表情は…穏やかに見える。


「優太くんよね、どうもありがとう。」


月香さんの言葉に
キッチンから笑みを返す。




でもその心は、
闇の中なのかもしれない…。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



関連記事
スポンサーサイト















管理者にだけ表示を許可する


| ホーム |
Page Top↑
▲ Page Top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。