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広がる世界6.25

「佐伯教授。」


やっと、つかまえたぞ。

昨日、俺に写真部を押しつけて以来だ。


「あきらかに逃げてますよね?俺から。」

「何、馬鹿なことを言ってるんだ。
 私が君から逃げる理由なんてないよ。
 かわいい教え子の恭一郎くん。」

「と、言いつつ出て行こうとするのはなぜですか?」




ここは、大学院内にある病理学研究室。

で、この目の前の
俺から逃げたそうにしている人物は佐伯教授。

ハゲてはいるがこの世界で知らない者はいない。




「これ、教授でしょう?」

俺はあの写真パネルを差し出した。

「しーーーらんよーーー。」

それを人は
動揺してると言うんだ!

「この存在を知っている人物はあなたしかいません。」

今日は冷静に問い詰めようと決めていたが…

「う、宇宙人が来て置いていったんじゃないのかなーーー?」

ブチっっっ!!!!!!

何かが切れる音がした…。




今朝それとなく、
部長の新田に聞いてみたが、

「写真パネル?
 昨日のあの時間にはすべて回収してたはずですよ。」

と言っていた。

大体、新田がこの写真のことを知ってる訳がない。




「佐伯教授…。」


もう一度息を整えて、意図的に抑えた口調で詰め寄る。

この人にはこれが効果的だと長年の付き合いでわかっていた。


「いい年をして、どうしてこんないたずらをするんですか?」

「いたずらじゃない。虫干しだ。」

吐いた…。

「たまには出してやらんといかんだろーーー?(笑)」

「こっ…の、ハゲ…」

俺の我慢もここまでだった。




「18年前、処分したと言ってましたよね?」

「そうだったかなーーー?」

「あなたって人はーーー(怒)」

「まぁ、そんなに眉間にしわを寄せて怒らんでも。
 せっかくのキレイな顔が台無しだぞ。
 それにしても、相変わらず嫌味な髪だ。
 つやつやでフサフサで…。
 長めにしてるのは私へのあて付けか?」

と、悪びれず
頭をツルンと撫でながら言う…。


はぁ…。

いつも結局こうなる…。




「コーヒー、飲むだろう?(笑)」




かなわないな、
この人には…。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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