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誕生日の奇跡122

受け取った封筒を凝視しながらも
一向に読もうとしない先輩に
月香さんが優しく話しかける。


「読む勇気が出ない?
 …分かるわ、海。
 私もそうだったから。

 私も…
 あなたに会いに来る勇気が無かった。

 2年経ってようやく出来たことが
 あなたに手紙を出すこと。
 その手紙も今考えると
 “本当に伝えなければいけないこと”は
 書いていなかった。

 それを気付かせてくれたのはこの手紙よ。
 この手紙が、
 私にここに来る勇気をくれた。
 だから…、
 私が書いた手紙は読まなくてもいい。
 でも、こっちの手紙は読みなさい。
 あなたの友達、
 白石桃ちゃんが書いた手紙は。」


先輩は泣いて真っ赤になった瞳で私を見た。

答えを求めるように…。




正直、アレを読まれるのは恥ずかしい。

勇気を与えることなんて、
全然書いてないし…。

それでも、
ちょっとでも、
役に立つんだったら…。


私は
こくんこくんと頷いた。




先輩は
薄黄色の封筒を膝の上に置き、
薄桃色の封筒だけを手に取る。

そして、
声に出すことなく
読み始めた…。




床に正座した先輩は、
皆が見つめる中
くるくると表情を変える。


驚いた顔。

照れた顔。

笑った顔。


瞳の動きで
どこを読んでいるのか想像出来て、
ますます恥ずかしい気持ちになった。


手紙の最後…
一番下まで移動した瞳は、
もう一度上に戻る。

何度かそれを繰り返した後、
先輩は手紙を封に収めた。




そして、
薄黄色の封筒を手に取る。




月香さんの元から離れて2ヶ月…。




ようやく、
愛しい人の心に届く。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>


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