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誕生日の奇跡118

「ねぇー!これ、引っぱりたーい!」


ほろ酔いな人から
完全な酔っ払いになろうとしてるお母さんが、
くす玉から垂れ下がってる紐を指さして
執事さんにおねだりしている。


「これは、最後にお願いします。」

「えーーー!どうしてぇ?」

「それは…」

「いいじゃん!ちょっとだけ!」

「くす玉にちょっとはありません。」


不毛なやり取りは続く…。

救いの手も差し伸べずに
黙々と料理を食べ続けている愛未に、


「先輩、絡まれてるよ。
 あのくす玉、愛未が作ったんでしょ?
 いいの?」

「ん?
 私的にはいつ割ってもOKなんだけど、
 くす玉は最後だって拘ってるのは海なんだよね。」

「え!?そうなの?」


だから、あんなに
がんばって死守してるんだ…。


「って、どうして?
 おめでとうのくす玉でしょ?」

「中身に秘密があるのよねぇ。」

「な、なに?」

「だから、秘密。」

「えーーー!私にも!?」

「そう。桃にも。ね?優太。」

「うん。ヒ・ミ・ツ♪」


ずるい!
私だけ知らないなんてっっ!


思わず、ぷくっとほっぺを膨らませると、
優太くんはくすっと笑い、


「きっと、喜んでくれると思うよ。
 お母さんも、桃ちゃんも。
 だから、そんな顔しないで。」


そう言って、私の膨れたほっぺをツンと突いた。




「それにしても洋子ママ、
 ちょっと飲み過ぎじゃない?」

「そうだね。
 桃ちゃん、お母さんいつもあんなに飲むの?」


シャンパン、ワイン、焼酎と
次々に空いていくボトル…。

先輩はほとんど飲んでないから、
お母さんだよね、アレ空けてるの(汗)


「…ううん。あれだけ飲めるって知らなかった。」


酔っぱらった所だって、
数回しか見たことない。


「そろそろ、やめさせた方がいいよ…ね?
 これ以上酔っぱらったら、
 みんなに迷惑かけるかも知れないし…。」

「飲ませてあげなよ。
 酔い潰れたら、僕が負ぶって帰るから。」

「ああ、それは海がやる。絶対に(笑)」

「そっか(笑)」


今まで、私が見た
“酔ったお母さん”は
明らかにヤケ酒の末に…っていう感じだった。

でも、今日は違う。

心から楽しそうに、
酔っている。


「来年は桃も付き合ってあげないとね。」

「うん♪」


来年は一緒に
幸せな酔っ払いになろうね、お母さん。




「とはいえ、そろそろプレゼントは渡しとく?」


愛未はカウンターの下に置いてある
紙袋を指さした。


そうだ!メニュー表!!!


「優太くん、あの…」


優太くんが持って帰った数冊分が気になる。

けれど、
この何日間のことは聞きづらくて
思わず言葉を濁した。

そんな私の気持ちを察したのか、


「大丈夫。ちゃんと仕上げたから。
 しかも、ウチの両親も手伝ってくれてさ。」


と、ニッコリ。


「え!?」


どういうこと?

携帯はずっと通じなかったし、
家も留守のようだった…。

どこで何をしてたの?

そして、これからは?

聞きたい。

でも…




「あんた、この数日、
 どこに隠れてたのよ?」

「――――!?」




ええ、ええ。

愛未は聞くだろうと
思ってました(汗)


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



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