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誕生日の奇跡117

「「「「「かんぱーーーーいっっ!!!」」」」」


お母さんと海先輩はシャンパン、
他の3人はノンアルコールのカクテルで乾杯をした。


ピンク色の液体の向こうに
優太くんの笑顔が見える。

私の視線に気づくと、
軽くグラスを上げ…微笑んだ。


大丈夫なの?


聞かなきゃいけないけど、
この時間が終わってしまいそうで怖い。


美味しい料理に
楽しい会話…

日常から離れた時間の中で
“あるはずの不安”には
無理やり目をつぶった。




それでも、やってくる。




足音が段々と近づいてくる。




待ち望んだ客と
招かれざる客の…。




「執事さーーーん!
 シャンパン注いでぇ!!!」

「はい。只今。」


先輩は、ほろ酔いになったお母さんの
すっかりお守役に・・・。

でも、


「海、嬉しそうじゃん。
 優太から、乗換完了?」

「え!?そうなの?
 先輩って…その…」

「ああ、先輩のはね、
 真性のゲイじゃないよ、きっと。」


なんだそうだ。

そういえば、
お母さんにあれこれ注文されても、
なんだか嬉しそう…。


「まぁ、
 基本、優しいんだろうね、海は。」

「うん。だと思うよ。
 今までその優しさを
 自ら作った殻で隠してたんだ。」

「それを壊したのは…」

「桃ちゃん。」

「わ、わたしっっ!?」

「そう、君。」


…私、何かしたっけ?

覚えがありませんけど(汗)


「そんなに考え込まなくても(笑)」

「そうそう。
 無自覚にしちゃってるのが桃なんだから。」


う、うーーーん…。


「何?どうしたの?
 桃ちゃん、なんでそんなに難しい顔してるの?
 愛未に苛められた?」


お母さんの新しいお酒(焼酎!?)を取りに来た先輩が
膝を折り、私を覗き込んだ。


「こら!誰が苛めただって!?」


愛未の反論する声も
聞こえないぐらい真剣に
心配してくれる。


「辛いの?
 俺に話してみれば?」

「・・・」


本当に優しい先輩…。

私がしたことなんて関係無いんだ。

こんなにたっぷりの優しい気持ちを
隠しきれるわけないんだから。


「せんぱい。ありがとう。
 私は大丈夫。」


その言葉にやっと納得して、
先輩はお母さんの元に戻っていった。




そして、
足音は近づく・・・。




私たちの知らぬ間に・・・。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>


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