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誕生日の奇跡115

それから、
しばらく続いた追いかけっこ。

狭い店内をぐるぐるバタバタ…。

その終焉は
先輩の体力の限界と共に訪れた。


「もぉ…(ゼィゼィ)いぃ…(ゼィゼィ)」


苦しそうに言って、
お母さんの足元に
ばたりと倒れこむ先輩。


「海くん!」


お母さんは慌てて跪き、
ウサギさんの頭をすぽんと取った。


「ばかねぇ。こんなにムキになって。」


額に滲んだ汗が痛々しい…。


「体力ないね、海。」

「がっつりインドア派だから、先輩は。」


そういう優太くんと愛未も
肩で息をしている。

もちろん私も…。

3人は呼吸を整えるべく、
椅子に腰かけた。


「かーい。大丈夫?」


愛未の言葉に
フワフワの手を横に振る先輩。

それをじっと見つめていたお母さんは、
その乱れた前髪を優しく直した。

一瞬、びくっとする先輩。

驚いた顔をお母さんに向ける。

青い顔が一気に赤くなった。


「こんな格好までしてくれて…。
 ありがとう、海くん。」


そう微笑んで前屈みに…。

長い髪が
先輩の顔にかかる。

そして…、

まだ汗が滲む額にキスを落とした。




「wow!!!」

「おおっっ!」

「きゃっっ!」


3人3様の驚きの表現が飛び出す中、
先輩はパクパクと口を動かすだけ。

声にならない声を懸命に発していた。




この日以降、
先輩の前で愛未は
ある曲を繰り返し歌うようになる。




「♪Mommy kissing Rabbit Costume last night♪」


“ママがウサギのキグルミにキスをした”


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



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