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誕生日の奇跡90

50人分あった食べ物は
1時間もしない内にキレイに無くなった。

勇者たちの胃袋の中に…。


「いいのよ、そんなことしてくれなくても。」

「いえ。これは
 作ってくれた方へのありがとうの気持ちですから。」

「そうそう。ママさん、気にしないで。」

「私たち、この店すっごく気に入ったんです。」

「絶対、また来ます。
 学校の近くにこんな美味しい店があったなんて!
 友達も連れてきますね。」


そう言って、食べ終えたお皿を
次々とカウンターに積み上げていく4人。

動かされていた椅子やテーブルも
きちんと元の場所に直された。


「キッチンは聖地ですから、
 僕たちが出来るのはここまでです。
 申し訳ございませんが、後はお願いします。」

「とんでもない。
 みなさん本当にありがとう。
 私、なんて言うか…とても感激したわ。
 捨てるしかないなって思ってたのに
 あんなに美味しそうに食べてくれて、片付けまで…。
 また是非、来て下さいね。
 超超超大盛りメニューでお迎えしちゃいますから!」

「ママさん…。
 私、食べて感激されたの初めて。」

「そうそう。
 どっちかっていうと迷惑がられる方だから(笑)」

「そのいたずら電話かけたヤツに感謝かも♪
 あ…、やっぱり許せないか?」


柔らかい空気が店内を包む。


良かった…。

お母さんも嬉しそう。


「みなさん。
 そして、愛未に先輩。
 本当にありがとうございました。」


私は6人に向かって深々とおじぎをした。


いたずらした人は許せないけど、
私には助けてくれる友達がいる。

新しい出会いもある。


顔を上げると、
みんなの笑顔が待っていた。


人って、いいな。

人って、あったかい。


じゃあ、そろそろ…と4人が出ていこうとした時、

「まだ、残ってるっっ?」

と、ひとりの男性が飛び込んできた。


「ボブーーー!!!」

「遅いよっっ!」

「残ってるわけ無いでしょ?」

「ていうか、もう帰るとこだし(笑)」


ボブと呼ばれているその男性は、
ぜいぜいと息を切らせながら、
大いに残念がった。

その反応を見て、
なぜか顔を見合わせる4人。


「でも…」

「私たちにとっては…」

「遅れていただいて…」

「よかった…なんてね(笑)」


わけが分からず愛未を見ると、
笑いを堪えながら説明をしてくれた。

ボブさんは大食い界の新星で
只今、食べ盛りの伸び盛り。

この人が勢い付けば
今日の料理ぐらいなら1人で完食できるかもと。


「だからね、
 4人にとっては脅威なのよ、この人は。」

「そ、そうなんだ…。」


あの、4人よりすごいって…(汗)


「脅威って、
 僕、愛未さんには一度も勝ってませんからっっ!」

「え!?」


今、なんて?




肩を落としたボブさんをなだめる様に
帰っていく4人。

それを、


「じゃあ、また。」


と、クールに見送る愛未。


こんなに長い間いっしょにいたのに、
まだ知らない愛未があるんだ…。


人って、謎。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



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