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誕生日の奇跡88

「お母さん、作ったもの捨てないでもらえます?
 それと、あともう少し帰らないで下さい。」


これは、
お母さんが片付けを終えて帰ってきた途端、
先輩が言った言葉。

私にもよくわからないんだけど、
先輩が電話した先はたぶん愛未。


「やだぁ。海くん、冷蔵庫見たの?」


手を洗いながら、
お母さんが困った顔をした。


「すいません。勝手しました。」

「別にいいんだけど。
 心配するでしょ、必要以上に。」

濡れた手で指さした先は私。

湯気をくゆらせるハーブティの前で
唇を尖らせて反論する。


「心配するよぉ!当り前でしょ?
 50人分作るなんて、すっごく大変だったろうし。」

「そうねぇ…。
 正直言うと、久しぶりに精も根も尽き果てたって感じ。
 美味しそうに食べてくれることが一番嬉しい商売だから。」


そう言うとお母さんは
先輩の隣に座って、ハーブティにはちみつをたっぷり入れた。

それを何度か口に運ぶのを待って、
先輩が話しかける。


「お母さん。ちょっと気になったんですが…」

「なぁに?海くん。」


頬杖をつき、先輩を見つめるお母さん。

疲れた表情が逆に色っぽい。

娘の私から見てもどきっとした。

先輩は…


「え、えーーーっと…あの…」


少し視線を外し、話を続けようとする。


耳たぶ、赤い。

照れてるんだ、先輩(笑)


「予約なんですけど…」

「ん?」

「電話があったんですよね?」

「そう。」

「女性でした?男性でした?」

「女性よ。若い声だったわ。」

「名前は言いました?」

「田中って言ったわね。」

「田中…。覚えがある名前ですか?」

「よくある名前だからねー。
 でも、声に聞き覚えは無かったな。」

「それなのに、予約取ったんですか?
 いくらお母さんが良い人でも…」

「…海くん、ミステリーファンでしょ?
 私が好きな英ちゃんばりに勘が鋭いわね(笑)」

「え、えいちゃん?」

「先輩。
 お母さんは船越英一郎さんのファンなの。」

「あ…。それで英ちゃん…。」

「優しそうなところが良いのよねぇ…。
 って、なんだっけ?
 あ、そうそう。
 あのね、予約の電話の時に
 佐伯教授の紹介でって言ったのよ、その田中さん。」

「「えっっ!?」」


佐伯教授!?


驚いて先輩と顔を見合わせた時、


「こんばんはーーーー!!!!」


威勢のいい声とともに愛未が店に入ってきた。




「洋子ママ、料理ジャンジャン並べてっっ!
 ほら、桃も海も手伝って!」

「え?な、なに!?」

「どうしたの?愛未ちゃん!?」


さっきの驚きもそのまま、
愛未の勢いに捲し立てられ席を立つ。

その中で先輩だけ、


「集まったんだ。」


と、涼しげに微笑む。


「あんた、知ってたんだ。」

「まぁねぇ。
 どこに行っても愛未の名前があったからさ。」

「それだけで?」

「他にもいくつか、よく見る名前があった。」

「ふふ。やるわね、海。」

「ふふーーーん。
 推理力は愛未に負けないつもりだよ。」


なに?

このふたりの会話…。

ちんぷんかんぷんなんですけどぉ…(汗)


そこに、


「愛未さん、来ましたよー♪」

「失礼しまーーーす!」

「うわっっ!おいしそう!!!」

「お誘いありがとうございます!」


4人の勇者がやってきた。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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