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誕生日の奇跡85

「手紙、ですか?」

「そう。…姉からなんだ。」

「!?」

「あの日…、
 桃ちゃんと優太と初めて会ったあの日…、
 帰宅した俺を、この手紙が待ってた。」

「じゃあ、2ヶ月前…?」

「うん。
 2ヶ月前に届いて、まだ読んでない。」

「え!?」


よくよく見ると、封を切った跡が無い。


「弱虫だろ?
 こんな手紙ひとつ開けられないなんて…。
 でも、怖いんだ。
 また拒絶されたらって思うと…。」

「先輩…。」


薄黄色の封筒が微かに揺れている。

先輩の心とともに…。




「あれからしばらくして、
 恋人とは別れたんだ。
 
 彼は全然悪くないのに、
 心のどこかであの店さえ行かなかったらって…。
 言葉で責めるようなことはしなかったけど、
 態度の端々に出てたんだろうね。
 最後は…たくさん泣かせてしまった。

 両親とはね、案外普通に接してる。
 と言っても、
 年に数回電話で話す程度だけど。」


先輩は自嘲するかのような笑みを浮かべて話す。


自分を責め続けてるんだ…。

長い間、ずっと…。


「姉と俺は年が離れているせいもあって
 ほとんどケンカもしない仲の良い姉弟だった。
 姉に育ててもらったと言ってもいいぐらい、
 可愛がってもらったよ。
 だから余計に、
 ショックが大きかったんだと思う。

 頻繁にあった電話もメールも無くなった。

 もちろん、俺からはしない。
 できるはずもない。

 この手紙はね、
 そんな姉から来た、初めてのコンタクトなんだ。」


先輩の口元にあった笑みが消える。

まっすぐ私を見つめる瞳には
決意の光が宿っていた。


そして、
“お願い”の内容が明かされる。


「君と出会った日に届いたこの手紙を
 君に…桃ちゃんに…
 託したい。」

「――――!?」


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



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