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誕生日の奇跡84

「そろそろ帰らないとね。
 具合悪かったのに、ごめん。
 でも、
 ありがと…聞いてくれて。」


私は先輩の腕に抱かれたまま、
首を縦に振ったり、横に振ったり
ごそごそと意思表示をする。

確実に酷いことになってるはずで、
顔が上げられない…。

仕様が無いので
俯いたままそっと体を離すと、


「目、腫れちゃった?
 見せて。」


と、顎を持ち上げられてしまった。


「せ、せんぱいっっ!
 ぶちゃいくだから見ないでっっ!」


慌てて顔を隠そうとする私に、


「ぶちゃいく?
 どこが?
 すごく、かわいいよ。」


本気でわからないという様子で
首を傾げる先輩。

そして、


「でも、その顔じゃ
 お母さん心配しちゃうな…。」


うーーーん…と、
腕を組んで悩んでいる。

その横で私は、
先輩がさらりと言った“かわいい”に
ひとり顔を赤くした。

さっきまで平気で抱かれていたのに、
急に男の人として意識してしまう。

やがて先輩は、


「ちょっと、待ってて。」


そう言い残し、
公園の隅にある自販機に走っていった。

程なく戻ってきたその手には、
あのレモン味のミネラルウォーターが…。


「これで、冷やすといいよ。」


と、まぶたに当てる。


「あ、ありがとうございます。」


ひんやりとした感触が心地よく、
ゆっくりと熱が治まっていくのを感じた…。




片目ずつ交互に
ペットボトルを当てながら、
空を見上げる。

いつの間にか、
夕方というより夜に近い色。

公園の電灯も
どこか堂々と辺りを照らしていた。

先輩も静かにそれを見上げる。




不思議な時間…。

せんせいといる時とはどこか違う…。

そういえば、
匂いも違ったな…。




そんな
落ち着いた時の流れの中で、


「ひとつ、お願い聞いてくれる?」


そう言って先輩は、
一通の手紙を差し出した。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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