スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--)
スポンサー広告

誕生日の奇跡80

相槌をうつタイミングもわからない自分が
先輩を傷つけないか心配になる。


「ごめんね。こんな話…。
 引いちゃうだろ?」


自虐的にあははと笑う先輩。

私は上手い言葉が見つないまま、
首をぶんぶんと横に振った。


「いいんだよ、無理しなくて。
 親もね、仲の良かった姉も…、
 受け止められなかったことなんだから。」


そう言った先輩があまりにも小さく見えて、
さっきよりも激しく首を振る。


「桃ちゃんは優しいね…。」


夕方の公園に
先輩の声が淋しく響く…。

その時、
暗いとは言い難い明るさの中で、
ポワンと電灯が灯った。

先輩はそれを眺めながら、


「今、点ける必要あるのかなぁ…。」


と、呟いた。




「姪が生まれて1年経ったぐらいかなぁ。
 彼氏…というか彼女…、
 ああ、なんだかややこしいね、
 まぁ、恋人ね。
 その恋人と手を繋いで歩いてたんだ。
 もちろん、生活圏をかなり離れた場所でね。
 
 初めての旅行だし、
 喜びと解放感からかなり大胆になっててさ。
 そのままのノリで地元で有名な店に入ったんだよ。
 
 そこは、手作りの湯豆腐を食べさせる店で、
 彼がさ、前々から行きたいって言ってたから・・・。
 
 でも、そこで、
 ありえない人物と鉢合わせした。
 俺たちがアーンとかやってる横の席に、
 姉家族が案内されてきたんだ。
 
 案内係ももうちょっと考えてよって話だよ。
 明らかにゲイカップルな俺達の横に
 健全な家族…、
 しかも赤ん坊連れの家族を案内するなんてね。」


そこまで堰を切ったように話した先輩は、
一旦電灯から目を離し、


「ね、そう思わない?」


と同意を求めた。

私は慌てて首を縦に振る。


言葉は無い…。

何も言えない…。


先輩は


「だよね?」


と嬉しそうに笑って、
再び電灯に視線を移した。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>


関連記事
スポンサーサイト















管理者にだけ表示を許可する


| ホーム |
Page Top↑
▲ Page Top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。