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誕生日の奇跡79

「桃ちゃんてさぁ、その…。」


もうすぐ店が見えるという所で、
先輩の口調が変わった。

足取りも、遅い。


「先輩?」


その歩調に合わせながら、
どうしたのかと顔を見ると、

“何かを言いたいのに言えない”

そんな表情…。


なんだろ?

言いにくいことなのかな?


悪い話なのかと、
不安でドキドキしていると…




「似てるんだよねぇ…、俺の姪っ子に。」




「…ふぇ?」




意外な展開が待っていた。




「姉の子で今年3歳になるんだけど、
 生まれた時、
 病院で抱かせてもらったんだ。
 そしたらさ、
 ちっちゃくて、ふわふわで、
 甘い良い匂いがして…。
 まるで天使だった。」


先輩はその時の状況を思い出しているのか、
嬉しそうに頬を染めている。


「でも…、
 無垢ってこういうことを言うんだなぁって思ったら
 触れられなくなった。
 汚い俺が触れちゃいけないって。」

「汚いって…そんな…」


一転、苦しげに唇を噛みしめる先輩。

私はただ、
見つめることしか出来ずにいた…。




「ちょっと、あそこ寄らない?」


そう指さした先にあったのは、。
幼い頃よく遊んだ近所の公園。

最近は子供の数が減ったせいか、
賑やかな笑い声が聞こえることも少なくなった。


「座ろっか。」


先輩に促され、
ベンチに並んで腰かける。

見慣れたはずの公園が
今日は違って見えた。




「桃ちゃんは俺がゲイだって知ってるよね?」

「え!?あ…はい。」


苦手な分野の話だとわかり、
自然に声が小さくなる。


「姪が生まれた時、
 まだカミングアウトしてなかったんだ。」

「カミ…?」

「カミングアウト。
 “俺は男しか愛せない”って公言することね。」

「…はい。」

「だから、親も姉も
 俺をフツーの男だと思って接してた。
 彼女いないのー?とか、
 ごく当たり前に言ってきてたな。
 恋人はね、いたよ。
 だから、いるよって答えてた。
 でも、その恋人は男だったんだ…。」

「!?」


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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