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誕生日の奇跡76

「せ…んせ…。なに言って…―――?」

「詳しいことは今は言えない。
 言えば一層、
 お前を巻き込むことになる。」

「あの…、巻き込むって…」

「手は打つ。俺を信じろ。」

「…。」


先生はそれ以上何も答えてくれず、
ただ、授業が終わるまで
髪を撫で続けた。








終業のベルが鳴り、先生が出て行くと、
入れ替わりのように愛未が入ってきた。


「桃、迎えに来たよ。」


明るく言う愛未の口元は
他にも何か言いたげに歪んでいる。


「愛未、もしかして…」

「ふふふ。
 桃も察しが良くなったねぇ。
 数分前にここに来たら
 中から話声がしたんでぇ、
 お邪魔かなぁと思いまして
 廊下で待たせていただきましたぁ。」

「…やっぱり。」


愛未に聞かれて困るような話はしてないけど、
なんだか気恥ずかしい…。

赤い顔で身支度を整える。


「髪は梳かなくても、キレイだねーーー♪
 だって、ツンデレ白衣が…」

「―――!?」


まさかっっ!と、
驚いて愛未を見ると、


「見てない、見てない。
 ツンデレと桃が抱き合ってるとこなんて
 見てないぞーーー♪」


見たんだ…(涙)








気恥ずかしさを通り越して、
逃げ帰りたい気分…。

部室に向かう足取りは重かった。

その原因の愛未は
スキップしそうな勢いで
楽しそうに前を歩いている。

とぼとぼ歩く私を振り返り、


「なに、落ち込んでんのぉ?」


と顔を覗き込んできた。


「だってぇ…。」


先生にパンツを見られた時も
恥ずかしかったけど、
友達にああいう場面を見られるのも…。


「恥ずかしい?なんで?
 いいじゃん、
 好きなんでしょ?」

「それは、そうだけど…。」


嫌なわけ無い。

大好きな先生なんだから。


突然、温もりが蘇って
また顔が赤くなる。


はっっ!!!

いけないっっ!

愛未に話をすり替えられるところだった! 


「そうじゃなくて!
 愛未に見られたのが…。」

「ああ。そっちね。」


…そっちでしょ?フツー。


「私は嬉しかったよー。
 やっと桃にも
 好きな人が出来たんだなぁって。」

「え?」

「先生といた時の桃の顔、
 サイコーにかわいかった。
 私の知らない顔だったなー。」

「//////」

「かわい過ぎてね、ジェラシーすら感じたわ。
 ツンデレ白衣ヤローに。」


そう言って愛未は、
私の両頬をむにゅっと掴んだ。


「みゃ、みゃにゃみぃ?」


問いかけもままならない程、
左右に引っ張られる。

でも…、
それをしている愛未の顔は
真剣そのもの。

そして、変顔の私に向かって、


「大変だろうけど、
 頑張んなさい、桃。
 アイツのこと好きなら、何があっても。」


と言った。


私はその言葉に無言で頷く。




あーーーあ。

手、離してくれてたら、


「ありがと、愛未。」


って、
言いたかったんだけどなぁ。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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