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誕生日の奇跡74

赤い顔して
ペットボトルの飲み口の部分を眺める。




初めての恋の相手は
年上で
美しいせんせい…。

そして、
平凡な私には想像もつかないほどの
色々な才能を持った人…。

先生の恋の相手にはなれなくても、
こうして
何かと気にかけてくれる…。

私、しあわせです。




くすぐったいような喜びを噛みしめ、
もう一口、
レモン味の水を飲んだ。








先生が壁かけの時計をちらりと見る。


ここにいるということは、
授業は無いんだろうけど、
きっと忙しいよね、ケンキュウとか…。


「せんせ。私、もう平気です。
 ご心配をおかけしました。」


―だから、もう戻ってください―


そう気持ちを込めて、頭を下げる。

すると先生は、


「俺がいると迷惑か?」


と、なぜかムッとした顔。


「ち、ちがっっ…―――!!!」


急いで否定しようと体を乗り出した時、
先生は力強く私の肩を押さえ
動きを制止した。

え…?っと固まる私の手から、
ペットボトルを引き抜くと、
素早くキャップを閉める。


「ばか。こぼれるだろ。」


そう
ため息をつきながら…。




先生から渡されたミネラルウォーターは
まだまだ、かなりの量が残っていた。

これがこぼれたら、
ずいぶんベッドを汚していただろう。

ホッと胸をなで下ろす私に、


「いちいち冗談を真に受けるな。
 桃が俺にいて欲しいことはわかってる。」


立ち上がりながら、
さりげなく意味深な言葉を落とす先生…。


わかってる?

それって…


その言葉の真意を読み取ろうと
先生を見上げる。

そこには、
優しさを湛えた瞳が待っていた。


キレイな茶色の瞳…。

今、私だけを映している…。


そう思うだけで心が満たされ、
真意を追うことを忘れてしまう。



やがて先生は
私の首に手をまわし、
自分の白衣に引き寄せ…




「悪かったな…。」




と、
もっとも似合わない類の言葉を
囁いた。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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