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誕生日の奇跡67

私は、隣の愛未に気をとられていて
先生の“その時”は見ていなかったけど、
どうやら
愛未が机を打ったのと同時に
教科書を教卓に叩きつけたみたい。

やがて先生は
眼鏡をくいっと上げ、
表情を変えずに言った。




「うるさい。」




温度を一切感じさせない鋭い声に
尚も落ち着かない様子でいた生徒も
押し黙る…。

そして、
とどめのひと言。


「俺の授業を受ける気が無いなら、出ていけ。」


その言葉に
鎮静を確信したのか、
愛未はゆっくり腰を下ろす。








ピリピリとした緊張感の中、
授業は始まった。

もう、私語をする者はいない。

聞こえるのは先生の声だけ。

でも…、
負の感情がたっぷりと込もった視線を
私は感じていた。




背中に突き刺さる視線…。

自分より前の席の人も、
先生がホワイトボードに向かう時間を利用して
わざわざ私に視線を送る。


それは、
紛れもない敵意…。




なぜ?

先生と目が合ったから?

いや、違う。

その前から、みんな私のことを…。




考えてもたどり着かない答えに
頭はパニック状態。

愛未が、

“気にせず、授業に集中!”

と、
ノートに走り書きをして
私に見せる。

その文字も
どこかぼんやりで…。




なぜ?




なぜ…?




な…ぜ…?




巨大な迷路に迷い込んだように、
行き場を失った思考。




目の前がどんどん暗くなる。




息が苦しい…。




たすけて、
せんせ…――――。







唯一聞こえる先生の声を
暗闇の中で聞いていた…。

その声が突然、


「北川。」


と、
教科書に関係無い単語を形作る。




きたが…わ?




…―――愛未?





「はい。」


愛未は
驚いた様子も無く、
あっさりと言葉を返した。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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