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誕生日の奇跡57

翌朝の教室には
見慣れた笑顔が無かった。


優太くん、遅刻かな?


自分の席に座って前を見ると、
斜め前の席が
さみしそうに主人を待っている。

いつもなら、
誰かの相談を受けながら

「桃ちゃん、おはよ!」

と、声をかけてくれるこの時間。

何とも言えない、違和感があった…。




授業まであと10分…。


メール、してみようかな。


そう思い、携帯を取り出した瞬間、
クラスメイトの話し声が
耳に入ってきた。


ん?

いま、優太って言ったような…。


声のした方を振り返ると、
コッチを見ていたのか
慌てて目を逸らすクラスメイトたち…。


…なんだろ?


首を傾げながら前を向き直すと、


「ま、愛未!?」


腕組みをして、後方を睨みつけている
愛未が立っていた。


「桃、おはよ。」

「お、おはよう…。」


愛未…おはようって顔じゃないよ(汗)


「どうしたの?授業、始まるよ。」

「…優太、来てないんだね。」

「うん。遅刻かな?めずらしいよね。」

「桃・・・。多分、優太は来ない。」

「え!?か、風邪?」

「なら、良いんだけど…」

「どういうこと?」


愛未が次の言葉を繰り出そうとしたその時
ガラガラと教室のドアが開き、
担任の小森先生が入ってきた。

その姿を見た愛未は、

「後は昼休みに。じゃあね、桃。」

と、教室を出て行く。


愛未、何しに来たんだろ…。


愛未の意図も
クラスメイトの態度の意味もわからないまま、
始業のベルを聞くことになった。




って、
1時限目、小森先生じゃないよね?

他のクラスメイトも
疑問を感じたのか、ざわざわと落ち着かない。

そんな中、
小森先生が話し出した。


「みなさん。おはようございます。
 授業の前に少しだけ…。
 まずは、
 昨日は休講になってごめんなさいね。
 あの実習は、他の日に振り替えますので。
 それから…」


一旦、言葉を切った先生は
眉毛を八の字にして、悲しげにこう続けた。


「中村くんはしばらくの間お休みします。
 このことについて
 色々な憶測が飛ぶと思いますが、
 みなさん、どうぞ冷静に。
 学生の本分は勉強です。
 授業に集中するように。
 それでは、山本先生と代わりますね。」


そう言って、
小森先生は教室を後にした。




ゆ…うたくん…?




「静かにしなさい!授業を始めます!」


山本先生の注意も空しく、
ますますざわめく教室…。


でも、
私の耳には何も聞こえない。


ただ、
体の芯が冷たくなっていくのを
感じていた…。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



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