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誕生日の奇跡46

作業を始めて1時間が経過した頃、


「完了!」


と、先輩が立ちあがった。


「こっちの作業は終わったから。」


そう言いながら、
愛未と私が作業してる長机に座り、
器用にレースペーパーをカットし始める。


「先輩?もう、いいんですよ?
 この作業は私達でできますからっっ!」


既に十分過ぎるほど、お世話になっている。

これ以上、煩わせるのは申し訳ない気がした。


「こういう細かい作業、好きなんだよね。
 それに…」


先輩は手を止め、正面の愛未と私を交互に見て、
はっきりとした口調で言った。


「友達、だろ?俺達。」


私は返事の代わりに
思いっきりの笑顔を返す。

愛未は
目の前のまだカットしてないレースペーパーを
先輩の方に寄せた。




「結構、進んだね。」


3人が見つめる先には
『後はファイルに入れるだけ』のメニューたち。


「1冊完成させてみる?」


と、机の端に置かれた
数冊のクリアファイルを指さす愛未。


見たいな。
完成したところ。

でも…


「優太くんがいないから…。」


この素敵な計画の発案者でもある優太くん。

一緒にメニュー表の完成を喜びたかった。


「そうだね。」

「うん。」


私の考えに
ふたりが同意してくれた時、
ノック音がし、ドアが開いた。




「ごめん。遅くなって。」




そこには
疲れた顔の優太くんが立っていた。




「優太っっ!!!」


勢いで椅子を倒しながら、
駆け寄る先輩。


「大丈夫なのか?」


その存在を確かめるように
両腕をしっかり掴む。

愛未と私も
優太くんの側まで
駆け寄った。

優太くんは
心配顔をしている3人を
ゆっくり見ながら、


「大丈夫。なんでもないから。」


と、笑った。


でも、その笑顔は
今までとは違う、影のあるもので、


―なんでもない―


が嘘であることは、一目瞭然だった。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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