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誕生日の奇跡45

「桃ちゃん。優太から、連絡あった?」

PCを起動させながら先輩が言う。

「いえ。無いです…。」

昼休み以降、連絡があったのは
このふたりと先生だけ…。

「変なことに巻き込まれてなきゃいいけどな。」

その言葉に
愛未と私はうんと頷く。

本当に何もないといいけど…。




「じゃあ、俺は写真をプリントアウトしていくから、
 そっちの作業は任せるね。」

「オッケー!」

「はい。よろしくお願いします!」


不安な気持ちは
みんなの心に宿ったまま…。

それを、打ち消すように
作業に没頭した。


「海。この調子なら2、3冊はいけるかも。」

「だね。そう思って、
 こっちも多めにプリントしてるから。」


海先輩と愛未の息はピッタリだ。

先輩が男の人が好きじゃなければ
愛未と…ってこともあったのかな?




「うん。良い感じ!」


プリントされた何枚かの写真を手に
満足そうな笑みを浮かべる先輩。


「どれどれ、見せてみなさい。」


ちょっと偉そうな口ぶりで
手を差し出す愛未に、


「ダーメ!いちばんは桃ちゃん。」


と言って、写真を私の前に並べた。


「え?これ…私の?」


私が撮った、そう上手でも無い写真が
すっごく素敵に見える…。


「触らない方がいいかなと思ったんだけど、
コントラストの調整とトリミングはしたよ。」

「はい。あの、ありがとうございます…。
 でも…」


私は写真の隅を指さした。


そこには


mama no mise


という文字が入っている。

でも、ただの文字の羅列じゃなくって
まるでひとつひとつ押していったような…


「なんか、スタンプみたいだね。」


そう。

愛未が言うように、
それはスタンプで押したような
素朴な文字。


「ああ、それ?
 あの店に合うフォントを自作したんだよ。
 夕べ、思いついてね。」


夕べ?

じゃあ…


「あれから帰って、作ってくれたんですか?」

「うん。正しくは、
 あれから愛未に
 散々語られた後に…だけど。」


頭をかきながら
苦笑いをする先輩。

愛未は
その背中をバシッと叩いて、


「やるじゃん、海!
 私が見込んだパートナーだけはある!」


と、満面の笑み。


「…まだ、やるって言って無いけど。」


その意見は
とっても小声で、弱々しくて…
きっと
聞かなかったことにされるんだろうな(涙)

先輩もどことなく
もう諦めてますって顔してるし。


「あの、海先輩。
 ありがとうございました!
 すごく、嬉しいです!」


私は
できるだけ深々とおじぎをしながら、
お礼を言った。

先輩は、


「いいよっっ!
 そんなにしてくれなくてもっっ!!!
 大したことじゃないし!」


と、顔を真っ赤にして慌てていた。




ホントはこんな言葉じゃ
伝えきれないくらい嬉しい。


いつか、
あなたの力になりたい…


心からそう思います、先輩。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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