スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--)
スポンサー広告

誕生日の奇跡41

「ここまで来れば行けるだろ?
 あそこが、部室のある棟だからな。」


先生の指さした先には
見覚えのある棟が…。

あの部屋を出て
先生の背中を見ながら歩いていると、
いつのまにか写真部の部室近くまで来ていた。

夢見心地のまま来てしまって、
元の部屋の場所すら覚えてない。


「じゃあな。」


そう言って、歩き出す先生。

その背中が曲がり角に消える寸前、
ぱっと意識がハッキリした。


ダメっっ!

先生が行っちゃうっっ!!!


「せんせーーーっっ!!!」


出来るかぎりの大きな声で
先生を呼びとめる。

ビクッと立ち止まった先生に向かって、
一直線に走った。

多分、この時が
今まででいちばん俊足な私だったと思う。


「な、なんだ!」


あまりの勢いに
思わずたじろぐ先生。

少し後ずさり気味の先生に
どうしても聞いておきたいことをぶつけた。


「あ、あのっっ!
 どこに行けば先生に…」

「俺に…?」

「えっ…と…あの…、
 あ…えるのかなって…。」


言葉にすると
随分大胆なことを言ってる気がして
急に恥ずかしくなった。

先生は真っ赤になった私の頭に
ポンと手を置き、


「さっきの部屋か屋上だな。」


と、ちょっと笑いながら答えてくれた。


でも…、


「せんせ?さっきの部屋って…。」

「おいおい。
 場所、覚えてないとか言うなよ。」

「…。」

「天才准教授の部屋だぞ。
 瞬時に覚えるべきだろ?」

「あ、の…天才准教授って誰のことですか?」

「…それ、本気で言ってるのか?」

「は…い。」

「…天然記念物は本当に天然なんだな。」

「へ?」


先生は、

「うんうん、なるほど。
 田辺に教えてやろう。」

と、妙な納得をしながら、
再び歩き出した。


「あ、あの、せんせ?」


よくわからない結末で
ぽかんとしたままの顔で取り残される。

先生は最後にヒラヒラと手を振り、


「ああ、桃。
 携帯、チェックしとけよ。」


そう言って、見えなくなった。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
関連記事
スポンサーサイト















管理者にだけ表示を許可する


| ホーム |
Page Top↑
▲ Page Top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。