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誕生日の奇跡37

「え?忘れ物…ですか?」

先生の言葉に、
首をかしげながら振り向いた。

忘れ物?

なんだろ?

荷物は全部持ってるはずだし…。


「わからないのか?」

「…はい。」

「じゃあ、自分のカバンの中見てみろ。」

「え?あ、はい。」


急いでバッグの中を見る。

教科書とルーズリーフ。

そして、ペンケース。

あとは、ポーチにハンカチとティッシュ。

何も変わったところはないと思う。

わかりませんという目で
先生をチラリと見ると、
私に見えるように
白衣の襟元を軽くつかんだ。


「あっっ!」

「やっと、思い出したか。」

「は…い。でも、せんせ?どうして…」


先生と屋上で会った翌日から
バッグに入れっぱなしにしていた白衣。

ここににあるのが当り前のようになってた。


「お前のことだから、
 ずっと持ち歩いてるだろうと思ってな。」

「え?」

「せっかく、きれいにアイロンがけしたのに、
 添い寝したり、抱きしめたりしたら
 くしゃくしゃになるだろ?
 だから、回収だ。」

「ど、どうして、知ってるんですかっっ!?」

「…冗談だったんだが。」

「…」


また、
先生の笑いを堪える声が聞こえる。

私は俯いたまま先生のところまで歩き、
バッグから白衣を取りだした。

「ありがとうございました。」

今にも消え入りそうな声でお礼を言って、
うやうやしく差し出す。

先生は、

「ああ。」

とだけ言って受け取った。




また、やっちゃった…。

絶望感に押しつぶされそうだ。

あんなにもこの部屋から
出て行きたくなかったのに
今は一刻も早く立ち去りたい。

先生の前から、
…消えたい。




私はもう一度ぺこりと頭を下げ
先生に背を向ける。

その瞬間、
くっと手首を掴まれた。

「待つんだ、桃。」

よく通る美しい声とともに…。




さっき、
引きとめて欲しいって思った願いが、
こんな時に叶えられるなんて…。

私を見ないで。

おねがい…。




でも…

「こっちを向け。」

聞こえた低い声は
新たな願いが叶えられないことを示していた。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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NoTitle
ああ、もうなんて焦らしプレイ!
でもそこがいいとこなんですよねー。毎日どきどき
by: 水聖 * 2010/09/02 14:59 * URL [ 編集] | TOP↑

Re: NoTitle>水聖さま
> ああ、もうなんて焦らしプレイ!
> でもそこがいいとこなんですよねー。毎日どきどき
うふv-345
まだまだ、じらしまっせーーー!
でも、ドキドキも盛ります!
こうご期待!!!
by: OH林檎 * 2010/09/03 17:09 * URL [ 編集] | TOP↑
















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