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誕生日の奇跡29

お茶の癒し効果なのか
先生の前だというのに、ほっこり平和―――

って、あれれ?

私、なにかをすっぽり忘れてる。

…んーーーっと、

「授業…」

「そう、それですっっ!!!」

空になった湯のみを両手で持ったまま、
がばっと立ちあがった。

「無いぞ。」

「へ?」

ジュギョウ、ナイゾ

そう言いました?

意味が分からず、
首をかしげたまま
次の言葉を待つ。

先生は眉根を寄せたまま髪を掻き上げ、
その手でソファを指さした。

「座れ。」

「は、はい。すいません…。」

鬱陶しそうに放たれたひと言によって
緑茶の癒し効果は消え去り、
私はおずおずとソファに座った。

緊張から
顔が強張ってゆく…。

その時、
再び先生の手がすぅっと伸びた。

びくっと体を硬くしたけど、
そのしなやかな手の行き先は…

「割る前に回収。」

私にぎゅうぎゅうと握られっぱなしの湯のみさん。




目の前で流れるように動く先生。

その所作は上品で美しい。

そして、程なく
私の前に新しいお茶が置かれた。




「それ飲んで、笑え。」

え?

「お前、顔が怖いぞ。」

「…いただきます。」




怖いって誰のせいですかっっ!

先生が…

先生が…

ステキ過ぎるからじゃないですかっっ!

ぷんっっ!!!




ちょっと怒った顔を作って、
お茶を口に含む。

でも…

2煎目のお茶はやっぱりとても美味しくて、

「おいし…」

残念ながら笑ってしまった。

先生の思惑通りで
悔しいよぉ…。

でも、
眼鏡の奥の瞳が満足そうだから
許す!(笑)


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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