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誕生日の奇跡28

「ほら、行くぞ。」

渡り廊下を歩き出した
先生の後をちょこちょことついてゆく。

が、1分も経たないうちに、
ひとつの部屋の前で止まった。

ドアノブを回し、
中に入っていく先生。


あ…れ?

実習室ってこんな感じだったかな?


パタンと閉まった扉の前で、
記憶の海を彷徨う。

すると、
再びドアが開き、

「早くしろ(怒)」

と、眉間に皺を寄せた先生の顔が覗いた。


は、入れってことなのかな?


手間を取らせんなと言わんばかりの先生の表情に
私は急いで中に飛び込んだ。




決して広いとは言えない部屋の中には、
机と椅子、
そしてきれいに整理された本…。


ここは…

「えーーーーっと、せんせ?
 ここは実習室じゃ…」

「無いに決まってるだろ。」

「で、ですよねっっ!」

わかってますともっっ!風に
出た言葉が空しいです…(涙)




「適当に座れ。」

そう言われて、
改めて部屋の中を見回す。

いちばん奥の机にはパソコンが置いてあり、
立派な椅子が対になっている。

部屋を囲むように存在する本棚には、
難しいタイトルの本がぎっしり詰まっていた。

そして、中央に応接セット。

センスの良い木製のテーブルを挟んで
大きめのソファが2脚。

私は
ドアを背にして置いてある方の
ソファの端っこに座る。

それを待っていたように
目の前に湯のみが置かれた。

「飲め。」

「あ、はいっっ!ありがとうございます!」

あせあせと手を伸ばした湯のみは
クリーム色の小さなもので
美しく緑茶が煎れられていた。


なんか、意外…。

先生にはコーヒーって感じがするのに。


両手で湯のみを持ち上げ、
香りを嗅ぐ。


良い香り…


香りが立つように
お茶を淹れるのはとても難しい。

ひと口、口に含むと
甘い味が広がり
適温で丁寧に煎れられたお茶だとわかった。

「おい…しい…。」

思わず感嘆の声が漏れる。

それに対して
先生の言葉は無かったけれど、
向かい側のソファに腰かけ
同じお茶を飲んだ口の端が
少しだけ上がっているのが見えて、


もしかして、喜んでる?


と思った。

…もちろん
言えませんけどね、そんなこと。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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NoTitle
おおっ^^
桃ちゃんと先生の距離がまた縮まった?

無言で口の端を上げるだけの感情表現、さすがです(ニヤリ☆)
by: いき♂ * 2010/08/25 12:51 * URL [ 編集] | TOP↑

Re: NoTitle>いき♂さま
いつもコメントありがとうございますv-410

> おおっ^^
> 桃ちゃんと先生の距離がまた縮まった?
緊張しながらも、少しずつ縮まってますね(笑)

> 無言で口の端を上げるだけの感情表現、さすがです(ニヤリ☆)
―クールでニヒルで男前で、でもたまに言う一言がおもしろい―
そんな男性像を理想としてまして…(現実にはお目にかかったことはありませんが)
先生は近付いてるでしょうか?
by: OH林檎 * 2010/08/26 11:48 * URL [ 編集] | TOP↑
















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