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はじめての…04

「他の奴らは帰ったのか…。相変わらず、熱意が無いな。」

「…。」

「入部はかまわないが、存続も危ぶまれてるような部だぞ。」

「…。」

「おい。聞いてるのか?」

聞こえてるよ。

聞こえてるけど…。

「…お前、泣いてるのか?」

大きな背を屈め、私の顔をのぞきこむ。

「わ…たし…、やっ…ぱり…泣い…てます…か?」

「そうだな。その顔は笑ってる顔じゃない。」

そして、手のひらで
私の涙をぐいっとぬぐった。

「なっっ!?」

びっくりしてさらに硬直する。

「昨日は笑ってたのに、今日は泣いてる。
 入学早々、忙しいヤツだ。」

「あっ!昨日の?」

聞き覚えがある声だと思ったら、
桜並木で会った白衣の男性だった。

眼鏡、
かけてたんだ…。

昨日はよく見えなかったけど
すっごくきれいな顔…。

そう認識した途端、
頬が赤く染まっていくのがわかった。

そ、そんなことよりお礼を言わなくちゃ!

と急いで頭を下げようとしたら…

「これをみて泣いたのか?」

そう質問されて、タイミングを失った。

「え~っと。よく、わかりません。なんだか自然と…。」

「そうか…。」

そう言うと、
パネルとイーゼルを抱え、
教室から出て行こうとする。

「あ、あの…。」

「明日また来るといい。部長に言っておくから。」

「いえ…あの…私は…。」

うまく言葉に出来ない。

そして、
戸口まで来たとき、

「二人目だな。これをみて泣いたのは…。」

つぶやき程の小さな声だった。




教室に一人残された私は
今起こった出来事が
頭で整理されなくて
ぼ~っと立っていた。

「桃ちゃん、ここにいたの?探したよ!」

優太くんの声でゆっくりと覚醒していく…。

「明日…。部長…。入部!?」

「桃ちゃん?」

「ゆ、優太くん!ここってどこのブースだったの?」

「写真部だけど?どうかした?」

「写真!?どうしよう!!!私、入部希望者に間違われちゃった!」

「いいじゃん、写真部♪
 ファインダーをのぞく女の子っていい感じだよ♪
 桃ちゃん、写真、好きだったんだぁ!」

「…ううん、まったく。
 携帯カメラすらまともに扱えたことないし。」

私の説明が下手っぴだから、
優太くんは訳がわからないって顔してる。

「よくわからないけどさ。入る気無いなら、断ればいいんじゃない?」

「そ、そっか。そうだよね!」

「うん。何なら明日も連れてきてあげるよ。」

いいよ、そんなの!って言いたいけど…

「桃ちゃん、ここまで来れないんでしょ?(笑)」

図星!




オレンジ色の教室には
いつのまにか
夜の蒼さが混ざっていた。


涙は、
もう乾いていた…。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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NoTitle
嗚呼、メガネ!

それだけで萌えe-266

この流れだと、写真部に入られるのでしょうか・・・。

因みに、聖マリアンナ、車で20分程の場所です(^_^;)
by: narinari * 2010/04/14 14:29 * URL [ 編集] | TOP↑

Re: NoTitle<narinariさま
> 嗚呼、メガネ!
> それだけで萌えe-266

そうでしょう、そうでしょう(笑)
小説=萌え心を解消する場だと思ってますから
メガネは必須ですe-456

by: OH林檎 * 2010/04/16 04:55 * URL [ 編集] | TOP↑
















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