スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--)
スポンサー広告

誕生日の奇跡16

終業のベルが鳴り、
優太くんが振り向いた。

昨日の午後と同じ光景なんだけど…

「ごめん!呼び出しみたい。」

と、申し訳なさそうな顔。

呼び出しとは
優太くんに悩み事を相談するアレ。

「放課後はしばらく断ろうと思ってたんだけど、
 ちょっと深刻みたいだから…。」

その言葉で、私のために
放課後を空けてくれようとしていたことを知った。

「ごめんなんておかしいよ。
 私の方こそごめんなさいだよ。
 早く、行ってあげて!」

部室にはひとりで行くからと
付け加えようとした途端、

「うん。ありがと。
 じゃあ、行こう。」

と、私の手首を握り、走り出した。




「ごめん。ちょっと、急ぐ。」

そう言って
構内を走り抜けていく優太くん。

に、ええーーーっ!?って顔のまま
引っ張られてる私…。

周りの人も…

みんな振り返ってるよーーー!!!

でも、
何だかとても焦ってるのがわかったから
離してとは言えなかった。




優太くんの手が離れたのはある棟の前で、

「この2階の奥から3番目の部屋が部室だから。」
 
手短に言い、私の手にカギを握らせた。

「う…ん。あ…りがと…。」

と、弾む息のまま答えたけど
それを聞かぬ間に、
優太くんは逆方向へ走っていった。


顔、
青かった…。

よっぽどのことなんだね、きっと。

それなのに、ここまで連れてきてくれて…。


大きな優しさをあらためて感じて、
胸が熱くなった。




「ええーーーっと、奥から3番目だからここだよね。」

もう一度、確認してからノックする。

けど、
返事がない…。

勝手にいいのかな?と戸惑いながらも
預かったカギでドアを開けた。

「失礼しまーーーす。」

小声で言いながら中に入ると
迎えてくれたのは無数の写真たち。


やっぱり、すごい…。


人、街、海、花…
さまざまな1シーンがパネルの中で息づいている。




私も、
なにか撮ってみたい…。




なにか…




その時、
あの桃色の写真の記憶がよみがえった。




一面、
桃色の花びらで埋め尽くされた
あの写真…。




そういえば、
あの写真はここには無いみたい。

誰が撮った写真なんだろ…。




小さな疑問が胸に宿る。




海先輩に聞いてみようかな?

そう思った時、

コン!コン!

と、ノック音がし、廊下から

「すいませーーーん!誰かいますかぁ?」

聞いたことが無い、男性の声が聞こえた。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
関連記事
スポンサーサイト















管理者にだけ表示を許可する


| ホーム |
Page Top↑
▲ Page Top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。