スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--)
スポンサー広告

誕生日の奇跡12

「これだから、女子の集団はっっ!
 大体、あんたも黙ってやられてんじゃないわよ!」

椅子に座っても
愛未の怒りは治まらない。

それどころか…

「ちゃんとアレついてんの?
 あ、勃起してたからついてるか。」

矛先が先輩に向いてきて妖しい雰囲気に…。

そこから逃げるように

「あーーーっと。もうこんな時間か。
 そろそろ、バイトに行かなくちゃっっ!。」

「こ、ここは片付けておくから
 優太、行っていいよ。」

急にバタバタし始める優太くんと先輩。

携帯で時間を確認すると、
ここに来て1時間以上も経っていた。

窓が無い部室では
時間の経過がわからない。

結局、何も決まらなかった…。

誕生日に間に合うの?

不安で表情が曇ってゆく…。




プレゼント、
他のものに変えた方がいいのかなぁ。

でも…

先生が褒めてくれた写真…使いたい、な。




「桃ちゃん、この本持って帰る?」

優太くんが美しい表紙の本を差し出した。

そう…この本…

先生が探してくれた…。

「うん。」

と、受け取り
大事に胸に抱えた。




―先生に完成したメニュー表を見てもらいたい―




また、あの人への想いが胸を占める…。




「じゃあ、行こっか。」

優太くんに促され、出ていこうとした時、
パソコンを触っていた先輩が

「あのさぁ。」

と、呼び止めた。

足を止め、振り返った私たちに
照れくさそうにこう言った。




「明日も来る?」




それを聞いた愛未は
なぜか爆笑で…

先輩は赤く染まった自分を隠すように
急いでパソコンに向かった。

「使わせてくれるなら、助かるよ、先輩。」

優太くんが後ろ姿に柔らかく答える。

「あ、あの。ありがとうございます。
 よろしくお願いします。」

私は笑い続ける愛未の隣で
ペコリとおじぎをした。




すると…




「1冊なら、間に合うと思うぜ。

 …オレも手伝うし。」




今まででいちばん優しい声が返ってきた。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
関連記事
スポンサーサイト















管理者にだけ表示を許可する


| ホーム |
Page Top↑
▲ Page Top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。