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誕生日の奇跡08

振っておきながら
先輩の批評はあっさりとスルーし、
カチャカチャとパソコンを操作していた優太くんは

「さぁ、写真の保存は出来たから
 大体のレイアウトを考えようか?」

と隣で立っている私を見上げた。




「こういうのにしたいって、あるの?」

壁の写真を眺めながら愛未が言った。

手伝ってくれる気
…あったんだ。

「んーーーとねぇ。
 あんまり派手派手しいのとか
 現代チックなのはちょっと…。」

「そうだね。洋子ママ、好きそうじゃないしねぇ。」

「今のメニュー表って
 超シンプルなんだけど、見やすくって
 お母さんもすっごく気にいってるみたいで…」

「なら、そのまんまでいいじゃ…」

口を挟んだ先輩を
優太くんが横目でチラリと見る。

瞬時にうな垂れる先輩…。

なんだか、飼い主に叱られた子犬みたい。

優太くんと先輩が
先生と私の姿にダブる…。

男×男に
年上教師×生徒…

叶わぬ恋
…なんだよね、お互い。

「あ…でも、ホントそうなの。
 そんなに変えなくってもいいかなって。
 基本のレイアウトは同じで
 もうちょっとカワイイ感じにしたいかなぁ…とか?」

思わず、たすけ舟的意見を口にしていた。

ん?と私を見上げる先輩。

驚いたような、
ほっとしたような…
睨む意外の顔を初めて向けてくれたかも。

「通じ合ってんな、今。」

愛未、余計なことは言わないでっっ!

「じゃあ、これ参考になるんじゃない?」

優太くんは…
バッグの中から一冊の本を取り出した。




目の前に現れたのはあの本…

『優しい時間のつくりかた』

だった。




「土曜日に借りといたんだ。
 良書なんだよね、これ」




優太くんが借りてたんだ。

先生と探したこの本…。




「どうしたの?桃ちゃん。」


驚きで言葉が出ない私を
不思議そうに見る3人…。

それをわかっていても
すぐには平静にはなれなくって…。




こんなことって
あるんだ…。




先生と
私と
優太くん…




絡み合う不思議な縁を
感じずにはいられなかった。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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