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やさしい雨22.60

自宅には主人に触れてもらえなくなったカメラが数台ある。

防湿庫に入れてはあるが、

…それだけだ。

18年前から手に取ることもしなかった。

そう、

目の前に差し出された
このカメラに触れる日までは。




「あ、あの。せんせ?
 昨日、ウチの料理、色々撮ってみたんです!
 見てもらえますか?」

そう言って、
ぐいと突き出された緑色のコンパクトカメラ。

前回、これと出会ったおかげで
我が家のカメラは日の目を見ることになった。

シャッターを切った瞬間の感触…。

小さなカメラのそれでは
どうにも物足りなかった。

そうして、
防湿庫の扉は
18年の時を経て開かれた。




故障もカビの発生も無く
無事、生還を果たしたカメラ達。

今主流のデジタルカメラでは無く、
すべてがフィルムカメラだ。

その内の1台を手に取り、
ファインダーを覗く…。

シャッターボタンに乗せられた人差し指が
微かに震えた…。




そしてまた
引き金になった緑のカメラがここにある。

このカメラに触れれば
何かが起こる…

そんな予感がして、
受け取ることを躊躇した。

いつまでも手を出さない俺に
桃の戸惑いが伝わってくる。


何を迷っている。

写真を見て、
ひと言ふた言、意見してやればいいことだ。


ぐらつく思いのまま、
小さなカメラに手を伸ばす。


「お前…、
 けなされて喜ぶタイプなのか?」


揺れ続ける心を隠すように
いつもの俺様風の言葉を添えて…。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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