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やさしい雨22

洗濯機で回されるはずだった白衣が
ベッドの上に横たわっている。

その横にボー然と座る私…。

右手には鍵、
左手にはメモを持って…。




「どうして…?」

はっきり声に出していう疑問符。

先生は、
いつの間にか
あの本の所在を調べてくれていて

いつの間にか
メモにメッセージを書いてくれていて

いつの間にか
私に鍵を渡す気になっていて…。


先生はスペアの鍵を持ってるんだろう。

だからって、
なぜこの鍵を私に?


「…意味がわかりません、せんせ。」

先生の白衣と添い寝するように
ベッドに横になった。




天井に向かって
メモをかざす。

白衣を私に落とす直前、
急いで書いたんだろうか?

その割には、
字に乱れは無い。

授業の時、
ホワイトボードを埋めていく文字も
美しく整っていて
先生らしいなと感心していた。

その字が
私だけに向けられたメッセージとなって
形作っている…。

そして、この鍵…。

これが、あれば
いつでも屋上に行けるし、
また先生に会える。

古ぼけた旧式の鍵が
まるで魔法の鍵のように
キラキラ輝いて見えた。


この鍵には
かわいいキーホルダーをつけよう!

メモはラミネートして…

そうだ!

先生が撮ったあの写真も
プリントして一緒に…。


未だ解決されないままの疑問符は取り残され、
幸せな妄想が部屋全体に広がる。

隣の大きな白衣に
そっと顔を埋めた。

先生の匂いが私を包む。

「二ノ宮せんせい…。」

そっと、名前をつぶやく…。

その声が妙に甘くて
自分の中に芽生えた女を感じた。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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