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やさしい雨15

先生をみつめていた自分を誤魔化すように
あわてて空を見上げた。

さっきまで青が占めていたのに
鼠色の雲がかかっている。

干してきた洗濯もののことが気になった。

お母さん、もう起きたかなぁ…。

雨のにおいがする…。




「降ってきそうだな。」

先生が低く言った。

雨が落ちてくれば
先生も屋上にはいないだろう。

さっきまでゆっくり流れていた時間が
急に早送りされていく。

もう少し、
側にいたい…。

「あ、あの。せんせ?」

「…。」

言葉は無いけど視線を向けてくれた先生に
カメラを差し出す。

「昨日、ウチの料理、色々撮ってみたんです!
 見てもらえますか?」

「…。」

やはり、言葉は無い。

いきなりで変に思われたかな?

カメラを差し出した手が
宙に浮いたままで恥ずかしい。

ふるふると震えてくるのがわかったけど
ひっこめることも出来ずに
…俯く。




長い沈黙の後、
突然、私の手からカメラの重さが消えた。

え?と先生を見上げると、
くいっと中指で眼鏡を上げ、
口の端だけで笑った。

「お前…、
 けなされて喜ぶタイプなのか?」




なんだか、おかしな誤解をされてるけど、
もう少し先生といたいから
否定をするのは後にしよう。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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