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やさしい雨01

「桃、今日の予定は?」

小ぶりのおにぎりを頬張りながら
新聞に目を通すお母さん。

まるでおっさん…。

佐伯先生が見たら泣くな。

「今日は学校の図書室に行こうと思ってるの。」

「めずらしいこともあるもんね。桃が勉強だなんて。」

「んー。勉強とは違うんだけどぉ…って、
 失礼じゃない、それ?」

ぷーっとふくれる私には目もくれず

「この、しらすとたくあんが入ったおにぎりおいしいねぇ♪」

と、本日3個目のおにぎりを口に入れる。

「お母さん、食べ過ぎじゃない?」

「いいの、いいの。昨日、大変だったから。」

夕べの売り上げ額で
いかに忙しく大変な夜だったかが想像できた。

「ごめんね、昨日は遅くなって。
 今晩はお母さんの好きなもの作るから。」

「そう?楽しみにしてる♪
 でもねぇ、違うのよ。
 大変だったのは桃のせいじゃないの。」

ん?

私のせいじゃない?

「お皿、買わないとねぇ…。」

あっ!

そういうことか。

佐伯先生のエプロン姿を思い出して切なくなった。

恋ってむずかしい…。

「色々と疲れたから、これ食べたらもう一回寝るわ。」

「うん。ゆっくり休んで。
 お皿は私が片付けるから。」

「ふふ。ありがと♪
 こんなに優しくしてくれるんなら、
 また、愛未ちゃんと夜遊びしてきなさい。」

「夜遊びじゃないってっっ!」

お母さんは、
私の大きくふくれた頬を指でツンと突き
おやすみーーーと部屋に戻っていった。

いつも明るく元気にしてるけど
疲れてるんだ、きっと…。



お母さんが目を覚ましたら
キレイな部屋でくつろげるように
いつもよりていねいに掃除をした。

洗濯ものをベランダに干しながら、
空を見上げる。

雨、降らないよね…。

晴れやかに澄み渡った空なのに
その空気は少しだけ湿気を帯びてるような気がした。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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