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重なる心 すれ違う思い26

「じゃあ、またね。かわいいトマトちゃん。」

嵐のように現れ、
嵐のように去っていく…
中身はまるでイタリア人な紳士の背中をぼーっと見ていると
突然、くるりと振り向いた。

びくっっ

紳士の視線は固まる私を一瞬捉え、
その後、愛未に…。

「最近、巧から連絡あるかな?
 ちっとも電話をくれないって由梨さんがぼやいててさ。」

「いいえ。私には何も。」

「そう…。なら、いいんだ。
 邪魔したね、2人とも。」

軽く手をあげて、紳士は厨房の中に消えていった。

残されたのは静寂と溶けたスイーツ。

「あーあ、こんなになっちゃって。」

そう言った愛未の声は
今まで聞いたことのない乾いた声だった。




聞きたいことがたくさんあった。

話さなきゃいけないことがたくさんあった。

でも、大きな嵐に見舞われて
すっかりきっかけを失ってしまった。

愛未もめずらしく黙りこんでいる。

上品な和食器の中で
色を失ったスイーツが痛々しい。

「出よっか。」

愛未のその言葉を合図に
再び時間が動き出した。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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