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昨日の午後は、いつもと違う棟で授業があり、
そこで優太くんと別れて、屋上を目指した。
「で、間違えたんだね。」
「うん…。」
「まぁ、結果オーライじゃない?」
間違えなかったら、2人に嘘をつくことはなかった。
間違えなかったら、先生に会えなかった…。
「なぁに、桃?難しい顔しちゃって。」
「間違いは誰にでもあるよ。」
「桃の場合は間違い過ぎだけどね(笑)」
「ははは…。」
複雑な感情を抱えたまま、中途半端な笑顔を作る…。
「それにしても、不思議だよ。」
優太くんはカメラの画面を見ながら、首をかしげる。
「なにがよ。」
「結構、上ってるんだよね、屋上。
屋上に呼び出しってパターンが多くてさ。」
呼び出しって言葉にピクリと反応する新田先輩。
「で、桃ちゃんに教えたのがベストな見え方だと思ったんだけど…。」
「他にあったと。」
「うん。偶然ってすごいね。
きっと桃ちゃん、この場所に呼ばれたんだよ。」
そう。たしかに…
昨日、先生に会えたのは
偶然に偶然が重なったから…。
また、あるんだろうか
そんな偶然が重なる時が…。
その時、
「なんだか悔しいからさ、探してみようかな、ココ。
桃ちゃん、今日の帰り時間ある?」
と、優太くんが笑顔で言った。

ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>