FC2ブログ

出会い03

聖堂での入学式は
食物学科と
看護学科の合同入学式だった。

「も~も!おっはよう!!!」

1時間ほどの式を終え
教室に向かう途中、
友達の愛未に呼び止められた。

「食物学科、女子ばっかだねぇ。ウチの看護学科もだけど(笑)」

「愛未、よく見てるねぇ。」

「大事でしょ!人間観察は(笑)」

北川愛未は小学生の頃からの大親友。

日本人離れした目鼻立ちに
サラッサラのロングヘアー。

今日のパンツスーツは
愛未のすらっと伸びた手足に
よく似合っている。

勉強も運動も難なくこなす
いわゆる、
天に二物を与えられた人間で
ドジでノロマな私のお世話を
10年以上もしてくれてる。

進路について
はっきりしたビジョンを持ってなかった私に
この学校を勧めてくれたのも愛未だ。

「どお?良い感じでしょ、この学校。」

「う~ん…。まだ、分かんないけど、桜並木はステキだった♪」

「はは。桃らしい感想だな。
まぁ、食物学科だったら桃の料理の腕も生かせるし、
2年間で洋子ママの負担も軽くて済むし、
キャンパスライフもそれなりに楽しめるしで良いと思うよぉ。
私は3年あるから先に社会に出て待っててよ(笑)」

「愛未だったらお医者さまにもなれるのに、どうして看護学科選んだの?」

「偉そうな医者をやり込める看護師って、格好良くない?」

「えっっ!?偉そうな…ってお父さんの事?ていうか、そんな理由なの!?」

「ふふふ( ̄ー ̄)」

(愛未、本気だ…。)

「さ、そろそろ行かないとね。教室でオリエンテーションでしょ?」

「うん。」

「終わったら洋子ママのとこ行くから。」

「わかった~!」

「じゃあ、桃!しっかり友達作んなさいね!」

「う、うん…。」

愛未は
黒髪をなびかせて
違う棟の教室に走っていった。

友達かぁ…。
あんま、自信ないなぁ…。

不安な気持ちのまま
食物学科がある棟へと足を速めた。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
スポンサーサイト



出会い02

視界が開けた時、
最初に目に飛び込んできたのは
白…。

ん?

見上げると
ムッとした顔が…。

「う…。また花びらが口に…。」

嫌そうに花びらを取るその人は
髪が乱れに乱れた
長身の男性 。

白衣って事はお医者さん?

「おい、いつまでもぼーっとしてないで、さっさと聖堂に行くんだ。」

「あっっ!は、はい!!!」

慌てて走り出した私に

「方向、逆だ。」

と指差す白衣。

「す、すいません!!!」

ぺこりと頭を下げ、
指差す方へ走り出す。

桃色に染まった
新しい世界へ…。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 

出会い01

ホントはね、

受験勉強も面倒だったし
調理師の専門学校に行って、
将来は
母親の店を継ぐのもいいかなぁ
って思ってたんだけど、

友達が薦めてきた学校の
案内パンフに載ってた
桜並木に惹かれて
つい(笑)受験しちゃった。

やっぱ、キレイだぁ…。

この道を歩けただけでも
受験した甲斐があったかも。

ここはカトリック系の学校だから
部外者は入れないんだよねぇ。

それにしても
よく受かったなぁ、
あれだけの受験勉強で(笑)

入学式当日、
店が忙しい母親は出席できないけど
こうしてぼんやりできる時間が
もてたのはラッキーだった。

あのせっかちな母親が隣にいたら
即効で並木道を通り過ぎちゃう(笑)

「おい、そこの一年。入学式始まるぞ。」

低く落ち着いた声が
どこからか聞こえた…。

その瞬間、
ざっと強い風が吹き
私の視界のすべてが桃色になった…。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 

プロローグ

桃色


はらはらと舞う

桃色の花びらが

私の髪にも

頬にも

唇にも

よくきたね

って挨拶してくれてる…


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 

| ホーム |
Page Top↑
▲ Page Top