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出会い09

お昼休み終了間際、
友愛精神に満ち満ちた優太くんと
ソレを囲む会員さん達が戻ってきた。

「桃ちゃんも来れば良かったのに。」

と優太くんが声をかけてきたけど、

「う、うん…。また今度…。」

顔さえまともに見れない。

こんな私が男の子の友達作るって
無理だよ、愛未~!

でも、私のそっけない態度も全く気にならないのか、

「ねぇねぇ。桃ちゃんは今日のサークルオリエンテーション参加するの?」

と、話を続ける。

サークルオリエンテーションは
各サークルが新入生獲得の為に行うイベントで
参加は自由らしい。

愛未は

「実習が入ってかなりハードになるだろうからサークルはやめとくわ。」

って言ってたし、
私も学校が終わったらお母さんの店を手伝おうかと思ってて
サークルはいいかなぁと…。

「良かったら、一緒に行かない?」

「え?」

「このクラスできちんと話せてないの桃ちゃんだけだし、
また昨日みたいに構内で迷っても困るでしょ?」

たしかに…
それぞれが色々な場所にある
サークルの勧誘ブースを見て回る形式なので
未だに構内の配置を理解してない私には大変かも知れないけど…。

「でも…サークル入るって決めてないし…。」

「見るだけ見て、気に入るのが無ければ入らなければいいんだし!」

「…」

「ねっっ?僕がナビするからっっ!」

…結局、押し切られちゃいました。




先生がオリエンテーションの説明をする間、
斜め前に座ってる優太くんをそっと見てみる。

あの髪はパーマかな?
茶色くてふわっふわで…

「…プードルみたい。」

とつぶやいた途端、優太くんが振り返った。

「!?」

「さぁ、桃ちゃん。行こうか♪」


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 
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出会い08

「じゃあ、その優太ってコは桃だけに興味があったわけじゃなかったんだ。」

「うん。先生ともアドレス交換してたし…。」

「先生?」

「担任の小森先生。」

「えっっ!?あの女の先生?」

「うん。」

「だってあの先生、定年間近っぽいけど…。」

「…うん。」

「守備範囲広すぎーーーー!!!(*≧m≦*)」

「…優太くん、

女性はお墓に入るまで女性!僕は女性にはどこまでも優しい男だよ♪

って言ってた。」

「ある意味デカい男じゃん!」

「うん。だから、昨日の事もホントの親切心だったんだなぁって。」

「友愛だ、友愛。桃にはちょっと残念だったけどね(笑)」

「そ、そんなことないよぉ!!!」

「まぁ、桃はそのぐらいから始めた方がいいかも。」

「?」

「まずは男の子の友達を作る!で、免疫が出来たら恋をする!」

「!!!」

「なんだか楽しくなりそうねぇ♪」

…私は嫌な予感がするぅ。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 

出会い07

この聖マリアンヌ短期大学は
食物学科と看護学科から出来ていて、
広大な敷地内には
聖マリアンヌ医科大学と
聖マリアンヌ医科大学病院も併設されてる。

食物学科は
栄養士、調理師、フードコーディネーターと
将来の選択肢は色々みたい。

A、Bクラスとも、ほぼ女の園状態で
このクラスの唯一の男子は
あそこで女子に囲まれてる優太くん。

とりあえず、昨日のことを気にしてる人は
いないようだから良かったけど、
あそこには入っていけないなぁ…。




その日のお昼休み、
教室で一人お弁当を広げてたら
愛未が様子を見に来てくれた。

「桃、ひとり?」

「うん。」

「他のコ達は?」

「中庭で優太くんを囲む会に参加中。」

「何それ?」

「それがねぇ…」


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 

出会い06

「よしっっ!昨日の事は忘れよう!今日からのスタートと思って…」

気合を込めて教室のドアを開けると

「おはよう♪桃ちゃん(´∀`)」

早速、会っちゃいました…(涙)

「お、おはよう…勇太くん…。」

「今日も良い天気だね!」

ていうか、優太くん、
クラス中の女子に囲まれて、何をしてらっしゃいます?

「じゃあ、次はみさきちゃんね♪はい、送信!」

「ありがとう!」

「こちらこそ!何かあったらいつでもメールしてね♪」

「うんっっ♪」

「おまたせ!次はあいちゃんね♪携帯、こっち向けて。」

「あ、あの…優太くん?」

「桃ちゃんも携帯出しといてね!」

「へっっ?」

「アドレス交換しよ?(´∀`)」

朝から完璧なスマイル、ありがとう…


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 

出会い05

「それでねっっっ!それでねっっっ!」

「桃、ちょっと落ち着いて!」

「そうよぉ。たかが手を握られたぐらいで。」

「もぉ!!!愛未もお母さんも真剣に聞いてよぉ!!!」

放課後、
母-洋子が営む『ママの店』で
今日起こった私にとってはすっごい事件の事を話してるんだけど、
二人とも全く相手にしてくれない…。

あの後、
ふわっふわの男の子は
私の手を握ったまま教室に入り、

「はじめまして!僕の名前は中村優太!で、君は?」

「し、白石桃…。」

「桃ちゃんか。かわいい名前だね♪という事で、みんなヨロシクね!」

と、これまた極上のスマイルで
二人分の挨拶をやってのけた。

クラスのみんなはぽか~んと口をあけたまま、
男の子と私の二人を交互に見て…。

「いや~~~ん!!!思い出しただけでも気絶しそう!!!」

「ふ~ん。ふわっふわで極上スマイル…。そんな子、式にいたっけ?」

「遅刻したんだって。で、急いで教室に向かってたら私がうろうろしてたらしいよ。」

「桃、嫌がってる割にはよくしゃべってるじゃない?」

「違うよぉ!優太くんが勝手にしゃべってきただけだよぉ!」

「優太くん?桃が男の子を下の名前で呼ぶなんてめずらしい!」

「お母さんまで変な事言わないでっっ!ただ、優太って呼んでって言われたから…。」

「うんうん。洋子ママ、これはかなり良い傾向だね!」

「そうねぇ。桃は男性に対しての免疫ゼロだからー。お母さんなんて桃ぐらいの年の頃は…」

「お、お母さんっっ!!!」

「出たっっ!洋子ママの武勇伝(笑)」

「やめてぇぇぇ!!!」

「愛未ちゃん、桃の前ではこういう話ご法度だから、また二人の時にね♪」

「は~~~い♪」

「じゃあ、今から入学祝いにふわっふわのオムライス作ってあげる!愛未ちゃんも食べてくでしょ?」

「モチロン!洋子ママのふわっふわは最高だもんね!」

「…二人とも私の事からかってる?」

「ぜんぜん!」
「ぜんぜん!」

…顔に出てますよ。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 

出会い04

「え~~~っと、あ行からな行まではAクラスだからぁ(汗)」

愛未と別れてから、
構内の案内図片手に、うろうろすること数分…。

「あ~~~んっっ!いきなり、遅れちゃうよぉーーー!」

「うん。遅れちゃいそうだね。」

「えっっ!?」

「じゃ、ちょっと急ごっか♪」

突然後ろから現れた、
ふわっふわの髪の男の子が…

手を…

手を…

手を…

「きゃあっっ!!!!!!」

お母さん、桃は知らない殿方に手をぎゅってされてますけど?

「あ、ごめん。君が困ってたようだったから。でも、遅れるよりいいでしょ?さぁ、走るよ!」

そんな極上スマイルで言われてもぉ!?

えええええええええーーーーーー!!!!!!


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 

出会い03

聖堂での入学式は
食物学科と
看護学科の合同入学式だった。

「も~も!おっはよう!!!」

1時間ほどの式を終え
教室に向かう途中、
友達の愛未に呼び止められた。

「食物学科、女子ばっかだねぇ。ウチの看護学科もだけど(笑)」

「愛未、よく見てるねぇ。」

「大事でしょ!人間観察は(笑)」

北川愛未は小学生の頃からの大親友。

日本人離れした目鼻立ちに
サラッサラのロングヘアー。

今日のパンツスーツは
愛未のすらっと伸びた手足に
よく似合っている。

勉強も運動も難なくこなす
いわゆる、
天に二物を与えられた人間で
ドジでノロマな私のお世話を
10年以上もしてくれてる。

進路について
はっきりしたビジョンを持ってなかった私に
この学校を勧めてくれたのも愛未だ。

「どお?良い感じでしょ、この学校。」

「う~ん…。まだ、分かんないけど、桜並木はステキだった♪」

「はは。桃らしい感想だな。
まぁ、食物学科だったら桃の料理の腕も生かせるし、
2年間で洋子ママの負担も軽くて済むし、
キャンパスライフもそれなりに楽しめるしで良いと思うよぉ。
私は3年あるから先に社会に出て待っててよ(笑)」

「愛未だったらお医者さまにもなれるのに、どうして看護学科選んだの?」

「偉そうな医者をやり込める看護師って、格好良くない?」

「えっっ!?偉そうな…ってお父さんの事?ていうか、そんな理由なの!?」

「ふふふ( ̄ー ̄)」

(愛未、本気だ…。)

「さ、そろそろ行かないとね。教室でオリエンテーションでしょ?」

「うん。」

「終わったら洋子ママのとこ行くから。」

「わかった~!」

「じゃあ、桃!しっかり友達作んなさいね!」

「う、うん…。」

愛未は
黒髪をなびかせて
違う棟の教室に走っていった。

友達かぁ…。
あんま、自信ないなぁ…。

不安な気持ちのまま
食物学科がある棟へと足を速めた。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 

出会い02

視界が開けた時、
最初に目に飛び込んできたのは
白…。

ん?

見上げると
ムッとした顔が…。

「う…。また花びらが口に…。」

嫌そうに花びらを取るその人は
髪が乱れに乱れた
長身の男性 。

白衣って事はお医者さん?

「おい、いつまでもぼーっとしてないで、さっさと聖堂に行くんだ。」

「あっっ!は、はい!!!」

慌てて走り出した私に

「方向、逆だ。」

と指差す白衣。

「す、すいません!!!」

ぺこりと頭を下げ、
指差す方へ走り出す。

桃色に染まった
新しい世界へ…。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 

出会い01

ホントはね、

受験勉強も面倒だったし
調理師の専門学校に行って、
将来は
母親の店を継ぐのもいいかなぁ
って思ってたんだけど、

友達が薦めてきた学校の
案内パンフに載ってた
桜並木に惹かれて
つい(笑)受験しちゃった。

やっぱ、キレイだぁ…。

この道を歩けただけでも
受験した甲斐があったかも。

ここはカトリック系の学校だから
部外者は入れないんだよねぇ。

それにしても
よく受かったなぁ、
あれだけの受験勉強で(笑)

入学式当日、
店が忙しい母親は出席できないけど
こうしてぼんやりできる時間が
もてたのはラッキーだった。

あのせっかちな母親が隣にいたら
即効で並木道を通り過ぎちゃう(笑)

「おい、そこの一年。入学式始まるぞ。」

低く落ち着いた声が
どこからか聞こえた…。

その瞬間、
ざっと強い風が吹き
私の視界のすべてが桃色になった…。


 ぽちりに感謝カンゲキ雨嵐<(_ _*)>



 

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